2019-01-01から1年間の記事一覧

詩『君は鉄板のテクスチャーが意味を持つ瞬間に生きたことがあるのだろうか』

僕が僕でなく 君が君でなくなるようにCommon Senseにいざ告げる 僕は曲・番号に向かって祈る過去が数字に溶け込んでしまう君は 知らない光で三度her her herと声 高くして唄われる 消える分岐に手紙を書くよそれは生の始めに受け取られた手紙だったこれはル…

日記『2019/6/27』

最近ずっと傍に置いていた話し声の動画はもうすっかり消してしまった。今は人がかなり前に人におすすめしていた音楽を聴いている。遅くなったけど今聴いてるよわりと分かるよという感じ。 自分が急に「ははは」と言うことがありそのときに初めて自分は面白が…

詩『切実なる方位に』

切実なる方位に意志を指し 子供のように乗り換えていく 移り変わって書き換えた 季節の法が春を向き 過ぎ切った風を毎日吸う 新しい計画のふにゃふにゃの線画が生きているって見えるかどうか どうしても君は縦になる 僕に向かって垂直に 積まれる積木をラン…

日記『2019/6/19,20,21』

不眠短歌本当は強制的にいつの夜も起きてたくないのに起きている 舐める手に味覚が無くて生きていて死んでいるのだと苦しみだす太陽の次の日が来て目に入る最初の光無いことにして意味のある奇声に意味を求めずにただ笑うだけで力尽きる分からないページを燃…

日記『2019/6/17,18』

ボストンダイナミクスのパロディ映像(https://www.youtube.com/watch?v=dKjCWfuvYxQ)が面白かった。ボストンダイナミクスのロボットってなんか嘘みたいな動きしますよね。通常想像するロボットの動きじゃない異様さがあって映像とかでロボットが動いてるの…

日記『2019/6/15,16』

歌詞のある曲を聴きながら短歌を書いたら自分が全然本当には思ってもない言葉とか感情がすらすら文字になって目の前に現れてきて変だった。最悪の俳人がいるとしたらこんな感じだろうな。「言ってるだけなのに本当に思ってるみたいだな」とか絶対俳人に言っ…

短歌『2019/6/15~16』

感情に触らないで痛すぎて記憶になるのを止められないから 嘘つきの有象無象の肯定が嘘の恋愛を形づくる 幸せな終わりの君の顔にゆく終わり無き人生の水滴 泣き声を右耳よりも上で聴く曖昧な腕を放り出して 禍々しい孤独深め日常の隅で丸まる部屋でだらける …

日記『2019/6/13』

King Gnuの白日という歌を聞いた。今日本で一番聞かれている音楽ってなんなんだろうって気になって調べてランキングの上から順番に聞いていった。そしたらKing Gnuの白日という曲があって、 これはにじさんじの桜凛月というライバーが葛ンボというコラボ(あ…

日記『2019/6/11』

Special RequestのVORTEX聴いてる。 インスタグラムで写真を3000枚ほどダウンロードした。写真家が無料で高品質な写真を公開しているのってなんなんだろう。インターネットの無い時代だったら高価な写真集とか海外の雑誌とかをなんか特殊なルートで手に…

詩『揺れる視界はそのままにして』(2015/4/13)

揺れる視界はそのままにして足つける地面を探すのはもうやめた世界は初めからそうだったんだと思い出したらすがすがしく歩けた 過去とかグルグルにして横から襲おう未来は細切れの 細切れの束になった 街で偶然すれ違っても君はまったくの無反応で明日には僕…

詩『それは背表紙だった。(それは牙だった。)』

残された者がその存在の終わりにどこへ、行く、のかを知りたければ、誰も生涯読み切れない場所で始まりに満ちる、均一な背表紙を、「知っている」、と呟いて撫でるがよいと、自己紹介としての詩が、狭く机の上で無意味の、ひろがりの彼方に繋がれている、こ…

詩『三千人で空中収集の前衛になって』

三千人で、空中収集の前衛になって、開こうよ、焼けた銀の尾の、ようなくらがりに湧くひとすじの、囚人の、視線、 弓の幽霊船に射かけた監視された、球体人類梯子をのぼり、のぼり、扉につけて踏み外した地底の天井をのぼり、踏み直す、か、逃げるか、圧力の…

詩『飲み干された混合空虚』

地下道から飲み干された生命の、理由を混合したスープの行方、飲み干された場所からたどり泡の、一つ一つが慣れ親しんだ空気の、家になる運河は大地に、大空洞の辺縁を塗りつぶしていく、 広がる、地下道は体内への通路を繋ぐ、その内部を大移動する集会参加…

詩『自動ドアの向こう側、サンセット・サバンナ。』

自動的な夜を映して君は、自動的な開閉を拒絶している、それはサバンナの夜で、私が座る椅子の影だったところの、時空が切り刻まれていることだ、重たい色をした日の入りの絵が、私が見ていた場所の時空を切り刻む、静寂をバラバラにして、私以外の全てを通…

詩『閉鎖された入り口がぷるぷる震えている、ようだった、』

閉鎖された入り口がぷるぷる震えている、ようだった、目線を上からの、目線に変えてその震えの、立体感・手触り・いんえいの詳細情報を、注文可能だった、心配りに次いで、体内の平均的な嘘を現実の鮮やかな嘘に塗り替えた、 燃えている、ただ嘘のように燃え…

詩『鳥がいない!』

無謀の叢に立つ 白い靴履く無影の男 迎える崩壊断つ 細い看板のキマイラ 虚空を黒く塗る 背嚢繋がりの二本足 雑音の地面疎ら 視る場所失くした音 光源は夜を射す 平面頼りに空間開く

詩『姉妹の視野で覗かれる、超シーソーの甘い触れ合い』

伝染するツノの、炎こうむった青を、黄髪が正義の旗として揺らす龍人!頑なな姉妹の視野で覗かれる、超シーソーの甘い触れ合いで私の顔の周囲を囲う私の顔が、回転線上から迸る、虹色に 狙われた涙、悪戯、扉が締められる、頭上に暖かさを残して隠れてしまっ…

詩『絶滅は明日を再び蘇らせる・枕の中で干からびて・受肉を払って離陸する』

絶滅は明日を再び蘇らせる枕の中で干からびて受肉を払って離陸するまさか間違いの痕跡など無かったかのように滑走路を耐え難く遠回り「今」が硬く黙らされた涙まみれの顔は酔っ払った絶滅における死の記憶だ 空の重みを悪の資料として逃がすことができるこの…

詩『鉄骨城が反射する』

不意に波の扇が崩れた蜘蛛が膝に乗る温度で 橋の低空に光を遊ばせる無数の斜線が射し緑色の水に白く城が映る 「鉄骨だ」 偽物の木を撃つしかない昼飯休むタンクは太く伸びクレーンの重低音は断続的に美しくもなく吐かれている 中央塔より巨大な倉庫を鳥が目…

詩『必勝法のある風景』

公正は回転する昼夜を知らず雨に濡れたままで終わるだろう(予め与えられた規則への 攻撃としての雨) あらゆる道は人として倒れている 一切の手助けを切断した道は間違っても誰かひとりに沈まぬように 論理的に噛み砕く 有望な子には胃の内側で計画を語る不…

詩『平等な思い出・思い出の聖堂』

流れるということの毎日が哀れな濃度で私の腰を折り曲げて淡い破損の音をたてながら記憶をかき集めて山になる 高層の嫌悪が重さをもっているこれが悪夢になるのだと思う他人の腕 他人の脳で それだけで じゅうぶん深く君を傷つける準備が終わる 思い出の聖堂…

詩『銀の内側』

靴を履いている私は靴として動く重力をもった透明な何かが私の頭とか苦しみの周囲を回っていてその廻りに従って感覚が引っ張られ・引っこ抜かれしながら歩いている 熱の肌の筋肉の義務として人間と人間の立つ床を支える支柱となった私だが人間は支柱でなくな…

詩『滞留袋/人類が呑む/クォ青おおん』

『滞留袋』”明日”がここに滞っているのだ侵略を自覚した侵略者が形式侵略している選択は拡大・拡大は防御 私達にとって重要なことは性の対象とか時間の対象だった統一的な思想の不条理を駆逐する戦隊員への報告双曲線光背工場の音中心を聞く 鉄柱離れ釘付け…

詩『ザ・プリンセス・オブ・キマイラ』

裸の女、裸の音官、2つの橋、2つの円、鋭敏な視力よ、切り裂いて灰の髪を揺らし、完成した島を肩に乗せ、犬がひた走る卵指導者の夢、喉奥銀行の唾液のうねり、網目の服・服・服、2つの姫、2つの膝枕大河、摩耗した壁よ背中よ、裸の首はどう見ても通路だ…

詩『梟鞄』

再建されるヘルメスの梟鞄その内部で炸裂する蛇の遠雷を記憶する 手が闇の迸った指先で閉じる英雄の器湯気なるシンボルに溶け開閉する大地割れ 膝屍 「薬物追う」獅子は逃亡し呪寮は血の海となり鞄の中を覗き見て死ぬ者たちはどこまでも外へ

詩『テクノ・トリビア』

テクノ・トリビアが突っ走る呪法の泉の水面の上キスだ!キスだ!キスだ!「知っているか簡単な神の神生まれのメソッドを」王よ!私は狭義なる王の大小を重ね殺し屋の血を嚥下し並行する裸体の戦士になれ 朝の座席を強奪して金髪の女が漂流する8つの支配的な…

詩『外語の心臓』

騎士の鍵盤の暗黒胎児の埋まる草原を炎の潮となって遠ざかる 滑らかに旋律を取り戻す血の右目の潰れた音弦は 無数の光腕を生贄として熊の盤面を進行させる 最後に残された霞のような外語の心臓を心安らかに慰めよ

詩『なびいたことのない髪がゆっくりとなびきの苦しみを知る』

千の音の上を女の肩をなぞるように渡る一匹の金色の右(ウ)半身の骨が透けている私はいつの間にか通りがかった画家が背負った樹(上からも下からも切られている)の上で喜んでいます 波になってここに来る友人たちよ私は喜んでいます なびいたことのない髪…

詩『私は海にいる』

無数の道具が私の目の前に常に見えていて私は必要に応じてそれらを使ったり使わなかったりすることができるそういう不自由の中に身を置いているとして それはある時はあたかも道具が概念上の鎖(あるいは縄)となって脳に触れるか触れまいか悩んでいるようで…

詩『完全なる理解の領域(ユー・アンダースタンド・クリアリー)』

言われれば全く曇り無く明らかなのに言われるまでパズルのピースが全然ハマってないのにハマってますと言い張ってるような不確かな感覚のまま裸でいなくちゃいけないのかよ俺が粘り気が強いタイプのスライムのように思考の方向がもっちゃもちゃになっちゃっ…