詩『完全なる理解の領域(ユー・アンダースタンド・クリアリー)』

言われれば全く曇り無く明らかなのに言われるまでパズルのピースが全然ハマってないのにハマってますと言い張ってるような不確かな感覚のまま裸でいなくちゃいけないのかよ俺が粘り気が強いタイプのスライムのように思考の方向がもっちゃもちゃになっちゃっている馬鹿だから

でもそれってよ実は幸せの秘訣だけどやっぱり馬鹿だから結局泣いちゃう位悲しいよね

俺の思考ってもっちゃりしてて一度考えたことを引き剥がすのにめちゃくちゃ時間がかかるしフィールドが激・激・狭いので新しいことをひっつけるのがかなり難しい餅とか糊のようなねっちゃねちゃしたものでできている上にそれをパッキリ固めて何かにするのによほど明快な夕焼けのような色をしたオーブン・レンジの光でないとうまくいかない

あ 俺って最悪に愚かで惨めだ
あ じゃあ最高のイメージってどういうの

思考の中心・地面・床にタッチしたりしなかったりそのままそこに定着させてその上に積み木のように考えを積み上げていく透明に鋭利に高速に強い光に照らされて陰影がはっきりしてるどこまでも自由でどこにでも光源を置いたり置かなかったりできるあらゆる形のテトリスが次から次へと上から降ってきてでも俺はそれが降る前の待機状態の段階でそれをどこに墜落させればいいかが本能で分かるやがて消滅を予定された一列が形成されてある歓喜と共にそれは俺の思考の白いぐちゃぐちゃボコボコの地面をずぶずぶと器用にターミネーターみたいに沈んでいって常識とか脊髄反射の領域=《完全なる理解の領域》に送信されるシュッパパパ!という擬音と共に俺の思考は素晴らしく惨めに美しくまさしくこれが人間の土地やって感じに進化する