2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

詩『滞留袋/人類が呑む/クォ青おおん』

『滞留袋』”明日”がここに滞っているのだ侵略を自覚した侵略者が形式侵略している選択は拡大・拡大は防御 私達にとって重要なことは性の対象とか時間の対象だった統一的な思想の不条理を駆逐する戦隊員への報告双曲線光背工場の音中心を聞く 鉄柱離れ釘付け…

詩『ザ・プリンセス・オブ・キマイラ』

裸の女、裸の音官、2つの橋、2つの円、鋭敏な視力よ、切り裂いて灰の髪を揺らし、完成した島を肩に乗せ、犬がひた走る卵指導者の夢、喉奥銀行の唾液のうねり、網目の服・服・服、2つの姫、2つの膝枕大河、摩耗した壁よ背中よ、裸の首はどう見ても通路だ…

詩『梟鞄』

再建されるヘルメスの梟鞄その内部で炸裂する蛇の遠雷を記憶する 手が闇の迸った指先で閉じる英雄の器湯気なるシンボルに溶け開閉する大地割れ 膝屍 「薬物追う」獅子は逃亡し呪寮は血の海となり鞄の中を覗き見て死ぬ者たちはどこまでも外へ

詩『テクノ・トリビア』

テクノ・トリビアが突っ走る呪法の泉の水面の上キスだ!キスだ!キスだ!「知っているか簡単な神の神生まれのメソッドを」王よ!私は狭義なる王の大小を重ね殺し屋の血を嚥下し並行する裸体の戦士になれ 朝の座席を強奪して金髪の女が漂流する8つの支配的な…

詩『外語の心臓』

騎士の鍵盤の暗黒胎児の埋まる草原を炎の潮となって遠ざかる 滑らかに旋律を取り戻す血の右目の潰れた音弦は 無数の光腕を生贄として熊の盤面を進行させる 最後に残された霞のような外語の心臓を心安らかに慰めよ

詩『なびいたことのない髪がゆっくりとなびきの苦しみを知る』

千の音の上を女の肩をなぞるように渡る一匹の金色の右(ウ)半身の骨が透けている私はいつの間にか通りがかった画家が背負った樹(上からも下からも切られている)の上で喜んでいます 波になってここに来る友人たちよ私は喜んでいます なびいたことのない髪…

詩『私は海にいる』

無数の道具が私の目の前に常に見えていて私は必要に応じてそれらを使ったり使わなかったりすることができるそういう不自由の中に身を置いているとして それはある時はあたかも道具が概念上の鎖(あるいは縄)となって脳に触れるか触れまいか悩んでいるようで…

詩『完全なる理解の領域(ユー・アンダースタンド・クリアリー)』

言われれば全く曇り無く明らかなのに言われるまでパズルのピースが全然ハマってないのにハマってますと言い張ってるような不確かな感覚のまま裸でいなくちゃいけないのかよ俺が粘り気が強いタイプのスライムのように思考の方向がもっちゃもちゃになっちゃっ…