詩『切実なる方位に』

切実なる方位に意志を指し 子供のように乗り換えていく 
移り変わって書き換えた 季節の法が春を向き 過ぎ切った風を毎日吸う

新しい計画のふにゃふにゃの線画が生きているって見えるかどうか

どうしても君は縦になる 僕に向かって垂直に 
積まれる積木をランダムに 刻み続ける時計
絡め取られた年月の綺麗な 印は幻 自由の証

無言の騙り 石像の小鳥 去り 繰り返す処理 
思考の旅としか言えない現(げん)に 雪の知性を見たレンズ その奇跡

ターゲットは裏だ マーケットは海岸 贅なる性は置き換えた
新しい網羅が柔らかく 人間の蒙昧を規則する ヤアヤアと地面を彩って掘る
子供のセンサーは黄泉 その骨に透け 白い誠の芯から伸びる 

震えて眠る 孤独な心の真ん中に裏返った時間の矢が刺さる
童心のタルトを崩す 明日だって風を切る 
毎日吸った空気を変える 上半身の足で 君を何度も蹴り倒すための

海移動 
季節の法は春雷に 狂え真っ赤に
生きる僕は 立体的な色選択に冴えて