2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

詩『Dog Communication』

シンボル、ひび割れながら褒める。車輪上手な娘、よりも上手に。口がするすると並び替えるルール。 変身すること、避ける、予定通りに。意味のない暴れ。惑星通信。「Thank you.」軽量化可能な表と裏から湧き上がる、赤い糸を待つ意味、踏みつけた。 骨のあ…

詩『AAQ』

白い広野にまばらに立って走り出すのは再来を待ち望まれた桃色の直交者 指先から流れ出すユーモアは穏やかに前を行けウォーキング・メモリアル・アルバム 電卓はゆっくりと息を吐き目から始める三階から見える階段のずらしずらしで送信されるたよりない落ち…

詩『気絶するように』

空間を占める殺戮の母は月夜ではない(休憩のような軽さ) 標本のための針で朝を失くし(黒いカーテンが来る) 全方向性の滅びで君は高温に苦しむ(もう眠れとささやく) 気絶の粘土こねた手のひら透けてなお暗く(さっきまでの世界保存する) 君はアルミホ…

詩『ノスタルジア(discussion)』

簡潔な星座は無の形而上学をデザインする、自動的に、見た瞬間組み合わされる夢の王として。飲んだ瞬間失われる夜の経験のように、私は互いに反証し合う行為と記憶を肯定する。肯定から無の経験則は得られる。経験内部の時間とは数字ではなく、運動の積み重…

詩『ノスタルジア(introduction)』

7年は無い 実際に無い思想は時間から振る舞いへ移る振る舞いのためのハード 精神はハードハードには振る舞いのコードを差し込め ノスタルジアの誤挿入あるいは空のスロット望郷成立・成立会話 他者は不明の大河だ 水底で光る顔は明るい振る舞いは安堵の泥中…

詩『不死鳥の位相で』

砂漠に描かれた消えない紋様。「同じ睡りは無い。」睡りの因縁は精神に絡まって解けない。自由な精神、あるいは自由な卵の矛盾とは反・車輪だ。魂は服従し、自己のアイデンティティは砂漠の神秘(熱)の内に溶けてしまえ。 「分割した時点で崩壊する運命」の…

詩『他世界解釈/「クソが夜。」/アルター・エゴ』

他世界解釈 誰が! 誰が?本当の世界に滞在しているのか?俺は「幸福なものに触れている間だけ…」という嘘をぶちのめすハンマーだ。低解像度の嘘は墓の上空で死ぬがいい、パラパラと砂以外の音をたてて。完全に気分で壁に叩きつけられた、悪魔的な・直接的な…

詩『Richard Little Link』

〈部屋〉はいつでもあなたの〈反対側〉にあるので、あなたはいつでもその穴から、新しい絵を見ることができる。 展覧会の到るところに包装されたチョコレート・ロールケーキが置かれておりあなたは「チョコレートが溶けたらどうするのだろうか?」と思う。 …

詩『象本体』

象牙の本で守護された敵は陰陽(空を問う死)の不合理を解さない象墓法の獣姦型三位一体論で醜く明滅する 孤立の神 「しかし、象風は復活した。」 粥(index)を直観した象牙の本機械内で奇言が病死し 対象を持たない世界言語だけが残る 冗長な人格の象眼球…

詩『アストロノーツ〈嘲笑〉』

捕鯨船サイレントでアストロノーツ〈嘲笑〉が自決した残忍なアンドロイドに自由と忠誠の悲劇を求めてはならない 血を欲するスマートな消滅弾のために私の名前を授けようあのアンドロイドが人工物でなくなるときに鳳凰が求めた通りの美しき血が噴出する 腐肉…

詩『君と焼くよ・点々と焦土・記号虐殺』

制服を着て怒りの日を迎える滑稽さよ!麻酔薬(SHIT)は水のように飲まれているこの名札・あの名札も 揺れることをやめてしまった不慣れなざわめきを素朴な装備で鎮めた群衆の最良の選択(賢者の生活の模倣) 燃料不足の喜びや厳かな慰めの醜悪な饗宴君はグ…

詩『スウパ・スウパパル・スパパルル座にさよなら』

空中言語の一群は歯が輪唱上でくねる道を独りずつ歩く振動に反応した沈黙の臓器が束で遥かに閃光放つ(「遠さ」の発生) 空気中を貫通する概念が血だらけになりながら光の方を向く生首を持ち歩いていると その歯が次々に歌い出す我も我もと 光の前で機能する…

詩『夜の木』

彼女が「夜の木」を狩る時 君の途切れた機構が死体に隠された光を争う旅路の果ての電子牢獄に刻まれた渦巻状の痕跡に従い拳銃に擬態した全世界がこの夜を訪れるとしても何も考えられない昏睡状態の昼が覚醒することはない 生命力を無限遠のなかで落としてき…

詩『偶像と抽象』

過去の偶像を倒そうとする万物は呼吸を忘れて死ぬだろう何にも噛み合わない暴力には卵を投げたのち鍵をかけてしまえ 抽象へと帰還する道はいつ見ても美しく舗装されている 失敗の幻想に従って蜘蛛が巣を張るように混沌が苦しむところで喉鳴らし惑乱する精神…

詩『陽気な鷲がその翼からばらまいた黄金は軽い』

豊かな氷は首をしめあげられた犬のように赤い緊張感のある他殺の冷ややかな空気と真逆の場所で単独で永久回転する頭脳が生やした千本の足ランダムに蠢く足は氷の大地を目指して全方向に走る地下の冷たい腕輪や 復活した黒い蛙のパラシュート降下を見るために…

詩『サーモグラフィック・コスモ・ヴォイス』

神秘の中枢は予測済みの言葉のリストへと分裂してしまったまだ言葉を知らなかった頃の作家が辞書を手にした時よりもその腐蝕は高速だ私は肉の全体が立ち上がる靄となって押し上げる旋回する意識のみを肯定する 人の内なる幻想があらゆる夢の破れた直腸からの…

詩『明快・星級闘争が無牛を決定する』

新しい血液楽器で 牛乳の呪術を噛む 視覚を炙れ 自発は赤く 復活せよ 注げ 注がれる前に作れ 冒険顔全体を覆う 全文が疑問系の冒険譚 火で自転せよ衝突の象徴を魔女Ⅲとして 毎日練ったらいい マッサージで (気体は圧縮!気体は圧縮!) いかなるスペクトル…

詩『MINIMAL WAVE』

あなたの味覚のように小さな戦士が 私の網膜の扉と星を見るための天窓から同時に出発する 変わることを意志によって止めた粒子を手にとって手にとって 手にとって 手にとって君は 誰の眼にも止まって見える(一体となって動いていることに気づかない群衆)(…

詩『鉄格子(トゥルーエンド)』

広々とした情報の余白に入り込んだ物質の重みは実在仮装しているだから私は関節に防具を備えるように 君の頭を鉄格子(トゥルーエンド)で囲う鉄格子(トゥルーエンド)はその隙間からは指令を そして鉄棒自体の温度を伝える 冷たい風が隙間から吹き込むとし…

詩『気泡ゼロの世界で君の真空を取り出してあげよう』

悲しみの裏側に光る心臓の上でさえ主張のある者は強い腕を広げピエロの服着た少女の視線のように指向性のあるものの全てが私のなかでは歪んだ砂糖菓子に成り果ててしまう 私にとって先端と終端は同じ意味を示すそれが私の円環なのだろうか?水槽の記憶 水槽…

詩『暑い日の雷鳴』

ゲームは終わりにして雲の内部や傾いた背骨を思考するとしよう繋ぎ目の隙間に打ち込まれた水分子が震えている 無数の円が縛られている幼生・原始生命のゆらぎは波として いずれ打ち返される湾曲した剣 光線跡 所持の苦しみと波のごとき喜びの放射線を希望す…