詩『閉鎖された入り口がぷるぷる震えている、ようだった、』

閉鎖された入り口がぷるぷる震えている、ようだった、目線を上からの、
目線に変えてその震えの、立体感・手触り・いんえいの詳細情報を、注文可能だった、
心配りに次いで、体内の平均的な嘘を現実の鮮やかな嘘に塗り替えた、

燃えている、ただ嘘のように燃えている不死の温度で、その連鎖に飲み込まれている、
誰か奥のほうにいませんか?いませんよう悲しい無駄に、
はっきりと世界を拒絶する君は、象徴衝突したのかとゼリー状のノブ問われた、ノブを握ってでも、
部屋が階段建築するなかを軽やかにゆけと言う、命令した世界樹は帰りかたを喪失している、

色強姦する呟くような音楽がスプレーする水・水、に乗り越えられた震え、
隙間の無い閉塞した逃走に黒の鍵を残して組み立てる、建築密度、孔だらけの意識に身を寄せて、
包帯がとつとつと身分を明かしてゆくのは夜だったこの生命は、留まったままで狂い出す、

試験的な飛行の衝撃音を残して量産された群像は、ただ閉じていることの無意味として、
理解される胸を張って装置も張って、震えに向かって飛び降りる、裁定を突破するために、

生首は鍵だった、ここははじめから世界では無かったのだと知る痛覚は消滅の余韻を、
残して返答を押し流して停止するそして、停止することの視線が貫通する、
疑似人格の光が、同時に存在する紋様を知るがいい、

扉は二つ折りになってしまった蝶の、殺害をさけんで震えてなくなる、
老いて眠った門番の手前で、祝福の火花を飲み込むよ最後には、
手を扉の向こう側に置いて異世界の煙を纏う、焦点をずらして、

驚愕の結界で四方の生首の揺れに乗じて遊ぼう、複数世界で、
濡れていくことの挨拶、瞬間瞬間の圧力で扉が開く、狂暴の化身が跳び上がり、
巨人、通れるほどの扉を越える、視界を変える、その勢いに喜びながら。