2019-06-08から1日間の記事一覧

詩『それは背表紙だった。(それは牙だった。)』

残された者がその存在の終わりにどこへ、行く、のかを知りたければ、誰も生涯読み切れない場所で始まりに満ちる、均一な背表紙を、「知っている」、と呟いて撫でるがよいと、自己紹介としての詩が、狭く机の上で無意味の、ひろがりの彼方に繋がれている、こ…