詩『ザ・プリンセス・オブ・キマイラ』

裸の女、裸の音官、2つの橋、2つの円、鋭敏な視力よ、切り裂いて灰の髪を揺らし、完成した島を肩に乗せ、犬がひた走る卵指導者の夢、喉奥銀行の唾液のうねり、網目の服・服・服、2つの姫、2つの膝枕大河、摩耗した壁よ背中よ、裸の首はどう見ても通路だ、宮殿は良く浮き沈み運動構想に反する。

背筋戦争の隠蔽された空振り、顔面の土、髪土、真実を敷き、食いまくる、連続衝動的2つの塔、写真を絡めて後ろ向く、自縄した機械状の右耳を包み、語るための翼、語り合うための巨大な唇を白く塗り、光の籠、光の電話、君のお船がすいすいお絵かきする、風に似た爆笑で狂え、土をどこに届けたらいいか。

膝だ、死んだ膝、開いた眼球に住み、膝を見る、屍の膝、登録者達の宴、祝砲が君の内側と私の呼吸器を通る、限界に首が揺れ、揺り堕としてゆく、死闘は膝の裏から来る、永遠と寝言を聞く膝、十指の半月から手平の中心を狙う、揺れ揺れ膝が鳴る、バンバンと鳴る、許せない柔らかさの中で眠る、裸の膝に降る。