詩『必勝法のある風景』

公正は回転する昼夜を知らず雨に濡れたままで終わるだろう
(予め与えられた規則への 攻撃としての雨)

あらゆる道は人として倒れている 一切の手助けを切断した道は
間違っても誰かひとりに沈まぬように 論理的に噛み砕く

有望な子には胃の内側で計画を語る
不完全な数字を無知なお腹から取り出して見せる
それは結果的には単純な嘔吐の実行だ

過去を裏返したような知恵の輪で
「孤独な零って無限になるの」と聞くような
不安定な賢者ばかりが吠えている

期待は互いの五指に乗りつなぎ 全ての戦場に立ち 頑丈な波で世界を駆ける
ハー オー ウイナ 照らされて高く ハー オー ウイナ 神がかって遍く 

正しいことはいつも方法の底で
潰れた私の声を出している

破壊ばかりが上へゆく