2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

詩『君は宇宙、不死・宇宙』

砂の上に緑色に立って待つ善悪の起源体プル・クストラそれは彼の手の中で何度でも爆発する彼はひび割れた奇妙な鉄柱様の大地を好む やがて大地は倫理を呑み込んで動物の集う便所を目指すアフリカの便所フランスの便所その便所あの便所…それは鹿が眠る聖なる…

詩『私の時間が停まってさえいれば、私は永遠にそのままでいるだろう。』

死後は死後になるが、林檎は林檎にはならないだろう。君は格子状の殴打を、腐った肉を食うときにのみ思い出す。(第四の微笑!) 無知を最弱の笑いの中に閉じ込めた君が沈むとろとろの海。とろとろの反射光が絹のように座標の下で漂っていた。 イルカの声に…

詩『猿は猿で賠償する』

猿は猿で賠償する猿は猿で賠償するだろう猿は猿で賠償するかもしれない 歯を突き抜けて来る 未来の弾薬誰にとっても 宇宙が青春期の大人だった判ってくれず 判らないものの象徴としてエコー 過去からの波が来るよ 過去の音を聴け 猿だった俺は贖えなかったし…

詩『未来ベジタブルキス』

乗客に切り開かれた 子型の底 幸福の腸が透けている 満たせ 満たせ やはは古代キスの形で築かれろ 太すぎる柱が本当に太く伸びて 通学バス格子状神話(アラーーーーーーム)嘘つきのために着工されたパジャマ車輪(寝るための) 「お父様・お覚悟~お父様・…

詩『フリー皮膚』

一定間隔で現れる独白 夢遊病者が本を読む声だその震えた声は 動かざるものではありえなかった紫色の静かなテーブルが来る 彗星と背教者の放った毒や 黄金を手探りするような火柱立て発光字園 「漢字には見えないかもしれない」 深海で出会った楕円に触れて …

詩『爬虫類性の愛と爬虫類性の靴の内部に』

爬虫類性の愛と爬虫類性の靴の内部に鷹のチョコレート・ボムが入り込む懇願は愛の壁 照明は不可能な殺人の仕掛け 「もう誰も還れないかもしれない」魚の目は不快感を顕にして言った二回目は電力のゲームだった 遊戯公園・草原の破壊 磁気が大いに伸びをして…

詩『向こう岸まで緩く、締め付けるペットとカラフルな人形、恐怖命令の停止』

「ゆっくり行こうね」検問の中でクリスマスが始まる電子ボビーは盗賊で 故郷を思い出す 疾病は武器なのだろうか慣れた廃屋 ハッチの名はDNO 壁にはLOVE、ホープ、鮮度が大事ビクトリアはいつ手紙をくれるのか花びらを見つけた狩猟者の予習 それは、夜に生る…

詩『古8つの機械飯、欲望焔ノイズ、浮上配達員』

午後8時8本の尾が要注意済みの感度だった、夜だけが夜の光を飲み込むのだろうか、お届けされますね一人ひとつに三回ずつプラグが、琥珀色の透明の飲み回されたガソリン穴フィリア、三人でチェーン店にゆき客席ごと沈む、甘くあるいは油にまみれて炎の友人…

詩『水の腐らせる朝のデジャヴ』

宇宙のレタスは葉脈に沿って、あなたの赤い空となる、苦悩は荘厳に影を作り、もう少しで人の形を取りそう、あわれな鏡のように夢に従って形を変え、涙が水位を営む古い水道管の錆を、ひとつひとつ大切に読み込む、時間潰しの要領で毎日が進み出しては水とな…

詩『はぐれて、骨無垢、メックデリテクスの森の果物』

精鋭たち、猜疑する砲丸で応援しろ、筆跡はぐれて金になる放射状に森組み上げて、面Ⅱで、実がなっている南南東に、激怒するのか幸せに 球体のかわいらしい光の渦に飲み込まれて、手が声と評価にのしかかるとき慰めはメックデリテクスを首締める、字を点とし…

詩『君が自由を刻む音』

ちりが飲みかけた原っぱで震える象を辿るとあなたの旅の意味はさきわれになる 肘の球体が影になるところで霊の手が夕焼けの虹色に重ねられ物質のうねりを終えたジルジェイドホリックに浮かぶ 救済はすでに灰のうるわしい公理となりルューヌの地下水にはじき…

詩『スジヒヤン・キルジス!』

「猿で?」 声は胴体を殺す。宝石の埋め込まれた眼球。十字架が息を吐きながら乱立している。台風のなかのダンサーが白い草花に眠る黒猫のしっぽを褒める。寒がる形が君のポテンシャルに衝突する時。飛ばせソルトヴァーレを。 さわれば唐突にもなるさ。初め…

詩『啓示遊戯』

停止した視線と同じ服装を愛することでお互いを夢見る女は〈世界の森〉を禁じられた。濡れた電車が雨の無表情を貫こうとしている。啓示遊戯の音色。聖像(紀元前のこと)を加工した爆弾。親指は看板色に染まった。冥界の反射は素早く悪霊を生むという。時計…

詩『細胞のワイングラス』

無数の指グラデーションからなるひだまりと、高らかな幻の扉。浮遊する賢者に開かれた/配られた、追放/脈動の肖像。ミクロの舞台を救済するべく、欲望を仰向けにして刻んだ、恥の内臓を脱衣する。公共施設の覚醒を促し、肘を射出した使徒の境界は、むしろシ…

詩『夏の訪問/樹の中の楽器』

Ⅰ:夏の訪問タナトスの卵巣を信仰する、破滅思想に好かれた女が、遊具をなだめるように撫でながら、三十年間神になる。僕の、すまなそうに黙っているだけの、奇妙な戦争のさなか、彼女、ナイフの先が壊れるときの反論を許さない。 「君が弱くなったのは、気…

詩『UNKNOWN SEX』

紫色の放課後。見たこともない蜘蛛がいて、悪の総和がうなされる。そうしてうばわれた血は全部、いっぽんの下僕になった。それを今振り回して歩いている。俺にはやっぱり子猫に見える。 「脱走せよ。」とはっきり聴いた。遠い外国の、陰へ降りようとする空。…

詩『ミロの沃土を悟った幼女』

平らな空間は背伸びして、すぐに新しい空間を縫い始める。四肢を捨てた用水路が充血するほどに。ビビットなくつろぎはソロモンに雲間をもたらし、机上をまさぐるサディストの手の影の中のよう。「さすらい」の移動距離は月まで届くのに、湿地帯における散骨…

詩『催涙弾の秘密』

アンモナイトを目潰しする水滴と脳のスローな上昇死体のようなリンカーンを従える警察の蝿初夜をジェットのようだと頭上で笑う電柱の舌を粉砕する冴えない笑顔で見送る川に逆らわれて帰るクラゲの話息の森のセラピストの女の子座り洗練された下腹部間違える…

詩『知らんぷり(犬の視線で)しなさい』

閉じた自己を遠くから見たくて、人は戦士になるという。セイレーンが倒されたと知ったあの日、写真だけが正しい言語になった。幼児がたった一人で輪っかになって、始祖のない吸血鬼になる。 「俺は街と呼吸することにしたよ。」 静かな日の脳は、野生の象の…

詩『無駄な牛の足音』

粘土状の死体は自由な惨劇の予兆 力ずくで腑分けする孤独な巫女女王のための潔癖なルポルタージュ雲一つないスペクトルの螺旋 虚実の居場所を歯が走る巣立ちで総毛立った遊び 宝の媒体はどこにあるのか?偽造した座標を歩かせてみろ 機械の上からかしずいた…

詩『前夜』

冬の紀行の決闘前夜慈悲の仮説を携えて他界の天馬が訪れる 連中は俺を殺しに来たのだ波のうねる高音域に乗じて 愚者の公理の裏側の鋭い棘の束を無音の夜に奪え この緩やかな生活が終われば俺が幽霊の声を聴くことはもはやないだろう 多孔性の死指先の虫理性…

詩『英文』

それは死の旗四角く捻った腰の球体関節 影が起つ明るい影が踊る 幼い仕草で母の欲望を映すように掴んだのは 薬指だった左手の 細身の声喉の開かない叫び 遠くの火は無数の変身を経てその一つの輪郭を少年の顔に分け与えた 輝く土の喜びの砂はやがて動物的な…

詩『昨日の死』

黒い視界の中に黄色の反逆が見える それは霧散したはずの我が子に似ていて 望郷の罠が右足を奪った時の痛覚を奇襲する 抱擁の感覚が震えを集め 肉体の再生を祈る 四肢の健全な躍動によって喜劇を迎えるため反逆は近寄り 象徴的な鏡の化身となって 俺と光線を…

詩『炎』

波の如く踊る炎の足下誰にも触らせない鉄屑誰にも物言わせない風暴力大王の「夜」さえ消滅の恐怖に泣くころ畏怖のすべて閉じ込め己の内奥に浸透させて狂った心を差し替えてジャンク部品で満たす動ければそれでいいさ 残酷物語が嬉しいから俺は悪魔を焼いたの…

詩『無題』

仰々しく落ちる雫に彼岸が通る帰り際✢芝生が熱情を冷やすたった一度の接触✢青みがかった視界に眩暈の進軍の靴音✢葉の中の血脈に宇宙から歴史学の誘い✢内臓が主体を求め俺に会いに来る死線✢変身した論理が武器に闘争心を求める✢生存の衛星に地中深く埋めた死…

詩『何からでも』

何から見ているのか?「何からでも」 郵送された 微小の穴に封じられた 平野に降り立つスキップは草の香り うなずきが空気を柔らかく にぎる軽い風 軽い歩み 禁じられた古いロボットの気分 全員の肘から聴こえる単調な音楽が呪いのように空気を腐らせている …