2020-01-01から1年間の記事一覧

詩『音楽回路』

ぽろぽろと細胞がひとつひとつ丁寧に宝石として体から零れ落ちる音もしくは泥棒の足運びの記録過去を覗く鳥目の奥の空間色掴む人 うまのたてがみにまたがり透明な階段を滑り落ちていくたび削れていく意識の粉を集めて潔癖な底無しに溜めよう 風が重くのしか…

詩『私はぼんやりと、誰かの死を祈っているのだろうか』

私はぼんやりと、誰かの死を祈っているのだろうか、そうする事で祈りの力を信じたい、のだろうか、飛び降り、恨まれ、首筋、を切り刻む夢、その中で、ゆったりと座り、悪魔の想像を盗み見る、ようなことで怒られ、違反者として吊るし上げられ、自分が自分の…

詩『僕は真逆に冷えていく』

明日 ズレた地球に照らされて 絵の中のつぶれた ゴムの体が溶ける そのように殺される 歌を失いながら 魂が流出する かすかな温度 巨大な機械が動き出す 振動する命!ディスク ひとつぶの0 或る水の 痛み どろどろとした空洞 息から箱の中の世界へと 暗く伸…

詩『このようにして来たよ…今に…』

待てよ…内なる枯れ枝は夕焼けとか…灰になる…夜を折りたたんだ花びらでさえ…水無き水の朝…を呼べない…この地面の終わりには脳は…逆転してしまえばいい…耳から入る光の無意味…断末魔…催眠の歌…消えろ…死の泡が膨張する…宇宙の広がりに恐怖する…今日はどの傷口…

詩『つむじかまいたちの死骸』

心残りの庭につむじかまいたちの死骸を置いた 遠い先で泣き彷徨い歩い赤い育て脆くも遅くも楽になるようにとおかしくああいなともよ 実に残る種はいつ死んでもいいようなものだった雨夏の窓辺に高く積まれている無色透明柩がぬっと立つ 「オオウミが見えてい…

詩『枯れ葉と鳥の間、と同じ意味で、アイフォン、と書く』

枯れ葉と鳥の間、と同じ意味で、アイフォン、と書く緊張で震えた文字と交換されたひとつの歌吊り下げられた自爆寸前の鉄球二人の父親を持つ子供のポケットには二人の父親の夢の時計が隠されている君の頭にもトッテがある、思いをすするための煙の道を正しく…

詩『まずは汗が、つぎに果てしなく引き裂かれた血が、』

まずは汗が、つぎに果てしなく引き裂かれた血が、底を尽いた椅子に座る、めりこみ大王の飢餓対策、虚空から水の、精霊を呼び呑む、炎天下の集合住宅機械つっぱしる子供、長距離超接吻生活、白亜のたべものが届くからよし、凝縮された諦めが奏でる、ピアニス…

詩『毎晩、毎晩、夢から生えた草花は、』

夢から生えた草花は、夢見てる、生き物、崖の上から、飛び降りたか、それとも、悲しみを、共有しておいたか、耐えられない、爪の長さに関する、考察、抜き身の、視線で輪切られた、国の、断面図、抜き、あなた、以外が、必要、世界、が、言う、不動の、水滴…

詩『これは見たことある映画だから』

アツイアツイ、俺だけが、光たちが裏でうなってる、ときに、誰にでも、そうだった、どうかしてる、日は足を得て消えた、嬉しくなって脳天を向く、劇的なことの始まり、明日どうなるか知ってる、これは見たことある映画だから、そして気がつく、見たことある…

詩『仔牛』

いい子にしてました、明日の昼ごはんを半分にして、死ぬことにしました。ここにいない人のことも考えてます、一言で言えば無痛です、牛さんごめんなさい。串刺しになった心、留守中の電話、変な手紙が来て、笑顔になりました。 セルフサービスの決断、夢の姫…

詩『予定に無かった驚きの速度』

お、ふぉ、そっか、くな、な、あ、在る、ゆ、さ、る、げ、る、げ、そ、く、さ、る、下げ、た、遅、くな、あ、下げ、る、た、あ、そっか、く、る、そっか、ゆ、るす、あ、遅くな、る、おそくな、い、さ、る、く、在る、遅くなる、遅く、な、り、下げた、下げ…

詩『紙片』

穴空きソファーの中で眠るスピリチュアルに関する中古の文庫読まれることなく読むこともなくひとりで暗いソファの中にひとりでひとりで綿に包まれてひとりで虫に食われている かわいそうに夢これが忘れられた本の末路無限の可能性があって悲しくも無意味 ど…

詩『失恋・目測』

もはや頼り無い白痴の空に監禁する我が目測の恋は破り 悲しみを接ぎ 土を散らした夢の抽象的な現れに感動する哀れな仔の気分になってさああるこーっ原始の痛みと無情の荒れ地に交わる水分だらけの日々の地面をふみしめてもう終末は誰にも見せてあげないと誓…

詩『書かれたことに導かれるな』

書かれたことに導かれるな細い糸を辿ると山の頂点でしたという夢を見ているのか?細い糸は少し進んで途切れているそしてそれは血に塗れている ぽたぽたという狂気をもたらす音が脳を衣服として見た時のボタンを全て誤った対象へと結びつけていくぐちゃぐちゃ…

詩『君に太郎と名付けよう全部君のために』

少女少女ぱあになってよそれが大事ルール違反したぱあを許して模してパパ・インダストリアルの硬化プラスチック製騎士団のおもちゃを遊ぶテの動きで紙飛行機しゅっしゅっぽっぽっ切れていくんで薬指でトんでいくぽんぽん 地団駄を踏む木馬の宇宙化する動画で…

詩『望遠鏡的病的暴力車』

(遠くを)見てしまった。それは間違い(ではない)。 (体が溶け、)世界は妄想に埋め尽くされたと口ずさんだ子供の買い物。 夜より確かな墓場にしかない静けさ。狂気、狂気と鳴る心臓が考えているぺた(ぺた)ぺた(ぺた)。 欠乏感情模型飛んでる。 観測…

詩『閉じたものをさらに閉じてみると』

閉じたものをさらに閉じてみると閉じすぎて熱いと分かる電線の本当の赤色隠され黒く見るしかないのはかわいそう腫れた地面にコンクリート性身体を擦りつけているのも自由蛇の肌を持つ猫の胴体で閉じられた柔らかソーセージ苦しんでいるシャッシャッ と生える…

詩『本当の音、骨と脳も。』

ふふ、もうどこにも行けない光だ、僕の中の誰もが丁寧に諦めていて、僕の中の誰か!僕に命令してくださいと僕は言う、 千億の石を並べる妄想も光、小鳥、小鳥と鳴る音がもたらす光、難しく考えなくてもいいって光の嘘をつき、ここでしか鳴らない音、音は、音…

詩『ケオンダイオン』

ケオンダイオン 透けている 煤けて吸って願えよ宝無知蒙昧 他の囚人の手姉がいたことがある姉がいました姉が本当に姉がいましたと言っていました 棚棚棚ばかり透けて 透けて 透けて透けている 手骨以外 妄想に棚透けて 透けていてお願い お願いお願いお願い…

詩『椅子を斜めにお気に入り』

背骨のような時間の歪み、繰り返し、羽ばたき、実体化した光の手触り、くだらない秘密、 誰も間違えたことがないことを間違えないように、階段を歩かない、自由な棚の構成、午後ゴミ箱ごっこ、記憶の残骸、異世界地図を見せなさい、 誰も求めたことがない話…

詩『その輪郭は存在しないと定められている。』

ある特定の条件を満たした、しかるべき場所の風景が、私の見るべき映像だと思う、 そう思うことで、どことも知れない荒涼とした大地が、やっぱり私の故郷だったということになるのだ、 雪が降っている、 木が無数に枝分かれしていて、向こう側の景色が光の粒…

音『Fyov』

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音『Tyfdi』

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音『Iorejf』

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『部屋』

部屋にずっといると、部屋のちょっとしたことが怖くなる。虫が怖い。汚れが怖い。暗闇が怖い。鏡が怖い。物が怖い。(食べ物が怖い。(食べ物が腐るのが怖い。(腐ったものが乾くのが怖い。)))水が怖い。ほこりが怖い。 でも、少し外でしばらく過ごしてか…

音『Egky』

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音『Wiohg』

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音『Gxrw』

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詩『星座自由蝶』

愛くるしいサイクルになってきている 神にサポートされる毎日でも大事な言葉狩りを忘れずにいたい地に射を 血に移を 値に異を見つけていくよ 過去に向けて小さくまとまっていくもの反対に二度とお店に並ばない人形の嘘で舞台に立ち上がる不幸 誰も立体半分で…