2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

詩『まずは汗が、つぎに果てしなく引き裂かれた血が、』

まずは汗が、つぎに果てしなく引き裂かれた血が、底を尽いた椅子に座る、めりこみ大王の飢餓対策、虚空から水の、精霊を呼び呑む、炎天下の集合住宅機械つっぱしる子供、長距離超接吻生活、白亜のたべものが届くからよし、凝縮された諦めが奏でる、ピアニス…

詩『毎晩、毎晩、夢から生えた草花は、』

夢から生えた草花は、夢見てる、生き物、崖の上から、飛び降りたか、それとも、悲しみを、共有しておいたか、耐えられない、爪の長さに関する、考察、抜き身の、視線で輪切られた、国の、断面図、抜き、あなた、以外が、必要、世界、が、言う、不動の、水滴…

詩『これは見たことある映画だから』

アツイアツイ、俺だけが、光たちが裏でうなってる、ときに、誰にでも、そうだった、どうかしてる、日は足を得て消えた、嬉しくなって脳天を向く、劇的なことの始まり、明日どうなるか知ってる、これは見たことある映画だから、そして気がつく、見たことある…

詩『仔牛』

いい子にしてました、明日の昼ごはんを半分にして、死ぬことにしました。ここにいない人のことも考えてます、一言で言えば無痛です、牛さんごめんなさい。串刺しになった心、留守中の電話、変な手紙が来て、笑顔になりました。 セルフサービスの決断、夢の姫…

詩『予定に無かった驚きの速度』

お、ふぉ、そっか、くな、な、あ、在る、ゆ、さ、る、げ、る、げ、そ、く、さ、る、下げ、た、遅、くな、あ、下げ、る、た、あ、そっか、く、る、そっか、ゆ、るす、あ、遅くな、る、おそくな、い、さ、る、く、在る、遅くなる、遅く、な、り、下げた、下げ…

詩『紙片』

穴空きソファーの中で眠るスピリチュアルに関する中古の文庫読まれることなく読むこともなくひとりで暗いソファの中にひとりでひとりで綿に包まれてひとりで虫に食われている かわいそうに夢これが忘れられた本の末路無限の可能性があって悲しくも無意味 ど…