詩『英文』

それは死の旗
四角く捻った腰の
球体関節

影が起つ
明るい影が
踊る

幼い仕草で
母の
欲望を映すように掴んだのは 
薬指だった
左手の

細身の声
喉の開かない
叫び

遠くの火は
無数の変身を経て
その一つの輪郭を少年の顔に分け与えた

輝く土の
喜びの砂はやがて
動物的な精神内部の
透明な眼球