詩『催涙弾の秘密』

アンモナイトを目潰しする
水滴と脳のスローな上昇

死体のようなリンカーンを従える警察の蝿

初夜をジェットのようだと頭上で笑う
電柱の舌を粉砕する

冴えない笑顔で見送る川に逆らわれて帰るクラゲの話
息の森のセラピストの女の子座り

洗練された下腹部
間違える鏡 
ウインナーの教育 
隣人のパグ

焦げた余白が放射状に泣く

棘を信仰する 
ハンカチの住所
光の中の両手から聴こえる告白
ホログラムの熱湯 
焼死した星

T領域にルール 
精霊の顎から卵が見え
赤外線の手記は箱状 
すりおろされる血液が盾

はみだした恐怖は絞られ 
じっとモーゼは浮いた
その聖なる眼球(影の4つの約束)
切り取られた順応は虹色の思念

猿の人差し指は弓になる 
復活した地雷
オズの油(オズの呼びかけ)

柱の道化師は代わりに仕掛けられたローカルな催涙弾
その秘密だけを食らった