詩『水の腐らせる朝のデジャヴ』

宇宙のレタスは葉脈に沿って、あなたの赤い空となる、苦悩は荘厳に影を作り、もう少しで人の形を取りそう、あわれな鏡のように夢に従って形を変え、涙が水位を営む古い水道管の錆を、ひとつひとつ大切に読み込む、時間潰しの要領で毎日が進み出しては水となり、茶色い米粒を君はもう思い出せない、記憶のイメージが明らかになる頃、鳥の鳴き声はジョウロに逃げ込んでいた、面影はなく人の心もなく、この暗い都会の星空では、塩ふりかけて真逆に作用した骨組みが、静かにドレッシングを緩和する、傷の幻、血の人形のために死にたくなる、こぼれ落ちた、遠くの彩度を引き寄せる
動物の小屋の裏に刻まれた横顔のデジャヴ
動物の小屋の裏に刻まれた横顔のデジャヴ
ある朝目覚めると私はかの島に向かっていた
巨大な葉っぱが堕ちた島
生々しく暗い虫がたかっている
水面に蜘蛛・右目の巣が映り込んでいる
閉塞的に赤く
腐った鳥たちのための小屋
鳥肉下水道で鳴る
ピアノの音が聴こえる