詩『爬虫類性の愛と爬虫類性の靴の内部に』

爬虫類性の愛と爬虫類性の靴の内部に
鷹のチョコレート・ボムが入り込む
懇願は愛の壁 
照明は不可能な殺人の仕掛け 

「もう誰も還れないかもしれない」
魚の目は不快感を顕にして言った
二回目は電力のゲームだった 
遊戯公園・草原の破壊 磁気が大いに伸びをしている 

これは私の蛇の肉と知れ 
音速の教えを守れ 
懐かしむように食らえ

翼は腕より力の回転を重視する 
角を持った魚の主人の不決断があるからだ
そこに基準は無い
現実が失望の中にしか無いように
ほんとうに無い

体は積み重なった紙束から滲む意志持つインクだ
インクは意志を持っている
インクのことを知らない君が言う
白帯を横断する哲学は虹の加速法だ
正六角形の日光は秘密の一つ
トルネード記号法の意味は教えてあげない

朧に満たせ 歓声に繋ぐ朧 繋げ続ける朧
双方向的な相槌は慣れ親しんだ恋愛相談のようで
我の角は反転し、追放と受容の可能性を見失わせる 

「私、信用の無い友達ですか?」

デルタの変奏はある  
それは丸みを帯びた尾が指し示した先の
どこにもない圏外の空だ
爆弾的な細さのレーザーが走っている

雲の蔭りが
カマキリと蛾のメタファーとして寝転んでいる
そしたら十字風船へ飛ぼうよ
甘い稲妻に
犯人をキリキリと埋め込みつつ