詩『炎』

波の如く踊る炎の足下
誰にも触らせない鉄屑
誰にも物言わせない風
暴力大王の「夜」さえ
消滅の恐怖に泣くころ
畏怖のすべて閉じ込め
己の内奥に浸透させて
狂った心を差し替えて
ジャンク部品で満たす
動ければそれでいいさ 
残酷物語が嬉しいから
俺は悪魔を焼いたのち  
滅びない太陽になろう
俺だけは奴隷にならず 
洒落たライターを拾え
謎の煙が 心を沸かす
無音の夜に 炎が来る