2019-01-29から1日間の記事一覧

詩『AAQ』

白い広野にまばらに立って走り出すのは再来を待ち望まれた桃色の直交者 指先から流れ出すユーモアは穏やかに前を行けウォーキング・メモリアル・アルバム 電卓はゆっくりと息を吐き目から始める三階から見える階段のずらしずらしで送信されるたよりない落ち…

詩『気絶するように』

空間を占める殺戮の母は月夜ではない(休憩のような軽さ) 標本のための針で朝を失くし(黒いカーテンが来る) 全方向性の滅びで君は高温に苦しむ(もう眠れとささやく) 気絶の粘土こねた手のひら透けてなお暗く(さっきまでの世界保存する) 君はアルミホ…