詩『まずは汗が、つぎに果てしなく引き裂かれた血が、』

まずは汗が、つぎに果てしなく引き裂かれた血が、底を尽いた椅子に座る、めりこみ大王の飢餓対策、虚空から水の、精霊を呼び呑む、炎天下の集合住宅機械つっぱしる子供、長距離超接吻生活、白亜のたべものが届くからよし、凝縮された諦めが奏でる、ピアニストの兄弟の、主食の粉末が飛び回る、幻の蝿の息、パラノイアのベッドを深堀りする、屈折芸術書簡、最も孤独な精神はどこからも断絶している、君と出会った経緯を忘れる、知り合いのいない詩集は悲しい、氷河の反映が子供を殺す、一度安心した経験が忘れられない、巨人の部屋は地下にあるよ、突進の物語が、横たわった自動車の最後、幼い石に語りかける、教室星人の八本足の机、繋ぎ目の無いホタル、ラブレターの乾燥、大事な地球の映像を壊すことも写実、水晶的な笑いは溢れている、光雨分割、悪魔祓い、風呂の中で眠る現象の火山、大不幸模様をなぞった死骸、運命の色彩、川の棺、統一構造を持った彼らの味覚、沈黙を用いた暗黒、窓からサドへ、輝くもの、反雪から成る心、あなた、杭となるも無名、絶望を失ったら壁のなかに戻ればいい、穏やかに湯気がたつ、気配り上手。