詩『椅子を斜めにお気に入り』

背骨のような時間の歪み、繰り返し、羽ばたき、
実体化した光の手触り、くだらない秘密、

誰も間違えたことがないことを間違えないように、
階段を歩かない、自由な棚の構成、午後ゴミ箱ごっこ
記憶の残骸、異世界地図を見せなさい、

誰も求めたことがない話を求めないように、
ぎざぎざに刻まれた鍵、椅子を斜めにお気に入り、
キスを眺めるために生き、たくましく力を繋ぐ、

強度を持った柱を吸って、僕がゲームの太陽になるよ、
洞窟の一番奥、鳥を折りたたんだ大群、ハエの前に立ち、

木々、ゆらめき、ゆらめくは日々、ぐらぐら無限、座ったらだめ。