詩『つむじかまいたちの死骸』

心残りの庭に
つむじかまいたちの死骸を置いた

遠い先で泣き彷徨い歩い
赤い育て脆くも遅くも楽になるようにと
おかしくああいなともよ

実に残る種は
いつ死んでもいいようなものだった
雨夏の窓辺に高く積まれている
無色透明柩がぬっと立つ

「オオウミが見えている」と悶えた糸が
のびて老いてしておいてと頼む
あーそっ そっと 孤独に気づくあっそ