詩『仔牛』

いい子にしてました、明日の昼ごはんを半分にして、死ぬことにしました。
ここにいない人のことも考えてます、一言で言えば無痛です、牛さんごめんなさい。
串刺しになった心、留守中の電話、変な手紙が来て、笑顔になりました。

セルフサービスの決断、夢の姫様をイメージして、偶像のキメラにいってらっしゃいと言う。
ひとりでもダサくない、赤くならないで、君といても楽しくない、あとで聞くね。
集団心理、自由の真実、銃弾の雨、勇気を出して空気になれば、理由を考えてムキにならないですむ。

急なお知らせでも、このまま、散らせ、切らせて、見てあげて、何かあったら手を挙げて、叫んで。
蹴らないで、押さないで、切り裂かないで、叫ばないで、お酒は一日一杯のはずでしょ。
失敗ばかりの人生で、死にたくなる日もあったし、さっぱり何も覚えてない日もあった。

大事な手紙だった記憶、それほど愛してもいなかった、全てを返してください、挫折してください。
汗をかいたら水を飲み、誰か来たら教えろよ、雨が降ったらこうしてまた会おう。
さよならを言いに来た、からかってるのか、また慌ててる、空元気で笑ってる、見た目重視の牛さんごめんなさい。