詩『慰め下さい』

おへそを境界にして膨らんだ 二つの肉Qたちよ
器用に跳ねてどこへいく 怪談だらけの火を声て 
拘束具だらけ未知だらけ 傷だらけの機能忘れ
平らだった世界を丸めて震えてどこへいく

顔の扇が風吹かせ 強く振り向く 優しい抱っこ
誰も目覚めず千人が 竜巻壊している 
あっちへ行って勝手にしてる

物語の登場人物ではないうさぎと老人の合われな子供は
ブラックボックス大好き算数苦手
これから君が入る箱の仕組みに撫でられてようこそ
果汁老道 万飲伝説 すっぱく流れていく妄想
甘き死は金塊 がら空きの未来

豪奢な幼体人形劇の操り糸が 光っているね 
「見える?あれ、なんの光。」 
「星の。」
それは切断を望む光 
一歩一歩にナグサメナグサメと泣く足
かわいそうだね

謝りもせず見捨てるのは
おやめ下さい
慰め下さい