詩『納涼多くて・獣が食える』

灼ける不動の肉置いて トンネルみつけたよ夏に
家というより日陰 死ね老いるより前に
徳用血液パックの団子を夜にむけてこねる9個
 
心の中に0 姫たちが心
1体だけの人形巡り 千(ち)は争っている
悟りきったら脳半分 曲がりきれないよ多分
 
龍糞 荒々しく削られて傷な孵化 Fz.カフカ
雫凍り 零を練り 雲は壁向こうにMt.ソフト
 
アーッ虎 アーッ虎 俺 虎だったんだ
雨に撃たれて不動 虎の肉 置いた痕見て
息苦しくても並べ 盾 縦に並べ 無猟の頂きを見て
 
融体離脱式01の大集会場へようこそ
《「また明日もか。」不動の口が自動で開く。》
灼かれたものはrotation 置かれた肉はglowing
 
俺の睡りは再放送昼の外国語ドラマだ
 
実体ばかりを思い出す 死体量って狂い裂く
水着救え つらくて食えない物どもを
納涼多くて・獣が食える