演奏ケーキイラストマジック

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これを観ていると「鳴っている音楽」と「人間の演奏」と「演奏される楽器」に何の関係があるんだろうと不思議が発生した。あなたには何を言っているか分からないと思うけど、僕もよく分かっていない。なんか、音楽のありかみたいなものがよくわからないですよね。音の連なりの有り様(何をどう弾くか/鳴らすかということ)みたいなところにあるんだろうけど、それははじめ人の頭にしかないわけで、演奏して始めて現れてくるものですよね。人の頭にしかなかったものが現実に現れてくるとき、人の頭にあるものとは何も関係ないものだけでそれが現れてくる。想像が、物理的な現象を経由して、今度は聞く人間の耳から入ってまた想像に戻ってくる。私の赤があなたの赤と同じかは物理的には同じかもしれないが脳の中でどうか、主観としてどうかということと似たような話にもなってくる。いや、それは違うか。ともかく人の想像が、演奏によって即座に現象になることに、素朴な不思議がありましたと、そういうお話です。で、この程度の不思議を哲学が見逃すはずはないので「演奏の哲学」で調べたらちょうどそのような本があった。

https://www.amazon.co.jp/dp/406523977X/?coliid=I3G6QIT03RSA8L&colid=2FU8593CHIEBS&psc=1&ref_=list_c_wl_lv_ov_lig_dp_it

へ~と思いました。理解できるか分からないけど気になるな。と、コメント欄に「モーツァルトが長く接していたのはピアノではなくクラヴィコード」という情報があった。フウンと思いYoutubeで早速クラヴィコードで検索すると以下の動画に出会った。

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なんとも不思議な雰囲気の動画だ。ちゃんとしてそうな男性が古い楽器を演奏している。しかも中島みゆきの「悪女」。これがなんとも悪女の曲で鳴ってる音に近いような感じがして合っていて良い。何なんだ。最近演奏動画ばかり観ているけど何か良いんだよな。最近ツイッターでケーキ屋の素朴なケーキがバズってたりしたけどそれがバズる感覚に近い。(わかってくれ。)クラヴィコードという楽器、なんというのか分からないですが一音がヒュッと終わってしまうんですね。はじめはそれが気になった。でもだんだんそれが気にならなくなった。「悪女」が聞こえてくるからです。曲が聞こえてくることというのは、キャラクターの絵を描いてるときにただの線だったものが、ある時点から急にキャラクターになるときの感覚に近い。あれは本当に不思議で、さっきまで線だったのに!と思いますね。演奏にもそのようなことが起きていると思われる。人の演奏によって鳴った音が曲になる瞬間というのがやっぱりあって、そのことがとても感動的に感じた。曲になっている、でもただの演奏で、一個一個はただの鍵盤が押されたということだけなのに、そこに奇跡めいたことを感じてしまう。人のイメージの具現化ということなんだと思うけど、この動画ではもっとすごくて、楽譜がそれを引き起こしているんですね。何がすごいのか?僕の頭では関係者が多くなりすぎてよくわからないけど、凄いことが起きてない?と思います。まあ何らかの錯覚でしょうが。マジシャンがいくつかのテクニックを使って人に不思議を見せるのと同じことです、多分。でもそれだってマジシャンによる想像の現実化ですよね。演奏に近い。人の想像が人の想像へ渡っていくことです。色々ごちゃまぜにしすぎてよくわからなくなってませんか。雑ともいう。実際よく分かりません。でもなんとなくこの思考と行動の流れを残して起きたいと思ったので残しておくことにします。どうせ自分はすぐ忘れるでしょうからね。

 

ついでに良かった演奏動画をご紹介。ハンマードダルシマーというのがあるようです。へ~

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