20231013

自分の体を視界に入れないようにしてPOV風に歩いてみたけど思ってたより画面のぶれがひどくてクオリティーが低いな、と思った。でもこのやり方にはもうちょっと何かあるんじゃないか、この先があるんじゃないか、とも思った。何かというのは、生活に新しい感覚を与えてくれるもの、暇をつぶせる第三の選択肢、これでもない、あれでもないというときに頼れる何かだ。散歩好きな人はこういうのをいっぱい知っているのかもしれない。歩き方を変えていて、こう歩けばまた違った感じで面白い、というような感じで、色んな歩き方を試しながら生きているんじゃあないだろうか。景色なんかじゃない。自分だ!自己の可能性を信じて楽しんでいるんじゃあないか、と思った。そんなわけないだろうけど。

 

今日は朝から、違和感があった。体がふわふわしていた。馬鹿な、金曜日になったのか、と思った。体が金曜日だった。何か変だ、何か忘れている、と思いながら電車に乗って、一日中ずっと何かを忘れている感覚が抜けなかった。背中の後ろにある何かが剥離してしまったような。昔の人ならこれを羽だと思っただろうけど、僕は電波のような、あるいはアンテナのようなものが取れてしまったんだというふうに感じた。馬鹿なのかもしれない。