【コミティア143告知】サークル「九度計(け47b)」にて、新作『無情の霊宮』(50p)を頒布いたします。非常に不思議なお話です。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/u6ZpAKT0xt
— 九度計@COMITIA143(け47b) (@qd0kA) 2023年2月16日
上記告知のとおりです。
またコミティアが終わって落ち着いたら、ピクシブに全編公開しようと思っています。
以下制作の経緯など。
ある日「AIか?霊媒か?」というダジャレを思いついて、それが妙に頭に残ったまま放置していたら、勝手に育って、ぼんやりとした「考え」を形成していました。それとは別に、「人間のような振る舞いをするものは人間か?」とか、「現実と見紛うような映像は現実足りうるのか?」というようなお話に、YoutubeやTwitterを見ていると出くわしていて、前述の「考え」と合流し、これは「漫画にするに値する」と思えるものになったので、漫画にしました。自分にとってホットなアイデアがこのように漫画の形になるのはいつもとても面白いうえ、自分が本当にはどういうふうにそれを受け止めているのかということを制作を通して知ることもできて楽しいです。
今回台詞を明朝体で統一しましたが、これは私の初期作品でやっていたことであり、また何か文章を加速させるような感覚にさせてくれるフォントでもあるということで、採用しました。読めば明らかですが、近年の私の作品のなかでは突出して文章量が多いです。文章が多いとそのページ、そのコマの滞在時間が長くなり、漫画の情報量を多いように見せることができて便利です。
本作には二人の主人公が登場しますが、私の作品にしては珍しく、二人は別に感情を交差させたりせず、またどちらかが急にいなくなって後で化け物になって現れるということもありません。このあたりも何か心境の変化という感じがしますが、よくわかりません。
全体を通してみると、派手なシーンはそれほど無いですが、淡々と静かに人間にとって大きな精神的な転回を描くことができたような気がして、満足しています。自分としては数年で一番の出来栄えと感じてますが、他の人がどう思うかは不明です。久しぶりにちゃんとしたものが書けた感覚を味わえたので良かったです。
次回のことは全く考えてないですが、思いついたらまたブログに書こうと思います。