詩『ピュアにねじれた、海のさなか飛び越して深度、深度信じて測る新器官、から壊す君を、君は、』

ピュアにねじれた、海のさなか飛び越して深度、深度信じて測る新器官、から壊す君を、君は、
原始の白から塗ってみることで安らぎを、剥がしている、いつも、
大事にしまっておいた物を壊すための波を待っている、いつも、
繰り返しを恐れて前に進めないように、適温で停滞することを恐れて動けなくなるように、
お願いだから、「精神的なものだよ」とからかうように私の下り坂を解析しないで、
吊るための手も無くなってしまって、もういても立ってもいられない日々だ、

非がどこからのぼろうがこの吹雪で壊れる予定の時計には関係のないことで、なぜ時計?と思う前に、
現実は「私の誕生」と同じ意味で崩れていく、ようやく縦になる境界、茫漠!果てになる崩壊、
向き合わないものが映像の継ぎ接ぎで向き合うのを笑う、
向き合わないものが手紙の届かない場所で向き合うのを笑う、それだけで、
後悔というにはシンプルすぎる苦しみに、ただ遠かった、というだけの安穏を許してしまう、
距離は許しだ、近づけば近づくほど君は当たり前に死にたくなるにきまっているのだ、
死の濃度を日常生活のように着込む君には表明の痛覚が無いのだろうか、

言及の温度に私の意志が、互いに繋がりのない星座になる、(星座と星にも繋がりがない、)
何も飼育の対象にならないものは無い、君を飼うことは可能、だからなんでも可能なんだ、
お金、お金も可能なんだ、子供も海もくだらないけど可能なんだ、ピュアな子供などいないように不純なものなどなく、
同じように海なんてどこにも無く、存在しない場所には誰もが立つことを許されている、
奥に行けば行くほど、増えていくもの、しがらみと、傷、天の幻想、腕や胴体の、生きているということの実感、
全ての色を伴った終わりから遡って白くなる、君の全ての意識に備わった羽を、長い時間をかけてぷちぷち切り離していく、
そうしなければ、もはや生きてはいけない、生きていくことを思い出せない、生きる、か、大事そうな光だ、ね、

光のことを、「精神的なものだよ」と笑わないであげてくだ、さい、光の、顔で、それは心臓を連打する死の誘惑、死、笑える、光、笑える、
こぼれ落ちたものが死んでいるなら、こぼれ落ちたものしかないこの世界で生きていける存在達の存在の理由とはなんだろう、
未来にはクダカレクダカレた巨人しか生き残っていないというのに、この時計を大事にする必要があるのだろうか、
はい、細部ですね、細部には、細部には祈りが宿ります、細部を巡礼してみれば分かります、
祈りはハイパー・メッセージだ、感情でも愛でもなく、突き刺すような剣の手紙だ、剣の船、剣チャンネルだ、
それらは一瞬のうちに世界(ハイパー・メッセージ)となって、私の世界(あたま)にぷにぷにと音をたてて入り込む、
玄関の無い世界(おうち)に入る方法を熟知しているのだ、暴力に喩えられると思っていたそれら侵入の技法ロマンは、
暴力よりからかけ離れた殺戮の真逆なのだった、蘇生ロマン、今はただ蘇生ロマンの脳内です、

枯れることを許さない現実の不条理を土として、毒の獣のお茶会は永久継続する、君は二度と、
この世界の生命について失敗しないだろう、これはたんに時代の経験なのだろうか、世界とは歴史なのだろうか、
新しいグレードの女神なのだろうか、いつもそうだ、私だけが知らない女神がよ、

開かれたもう一つの洞窟の知識を失ってはならないことだけがただ分かっている、光をたやすいシンボルにしてはならないことが、
風景をキラキラした暴力にしてはいけないことが、人生の答えとしては、精神的なものでいいということが、継ぎ接ぎの無力で、
それでも電源は世界に繋がれているのだから、もう一つの円環、ドーナツの穴同好会の活動への道は開かれているのだから、
今は賛成できる分岐を辿ればいい、辿ることは生きることだ、明日から精神的にどうしたらいいかは分からないとして、
知ってることを知ってるものとして、だけどそれで、そうやっているだけで完成させられるのだろうか、ということだけが、最後には残る、残ったものが戦っていく。