詩『火を噴く椅子が今/火を噴いて壊れました』

「これは崩れてるだけで手紙かもしれないし」と用済みの箱を抱いて 
君の発症に身体を丸める 
やっぱり今日も運が無い

あたかも二時間後の世界で 前のめりに不屈
喉の中からパラシュートが開く 

(拒否の態度で)火を噴く椅子が今 
火を噴いて壊れました

終わらない運動を支えてみたいと 足場の無い世界で骨捨てて
柔らかい苦しみだけを残す君の
深夜飛ばしの背中に乗ると見える

生きているとしか言いようがない膨大な風景の計算

僕は転がりながら 
絶え間ない空中の明日を待っている
腕に刺さる何か 傷の重み 血
ただしどのplayerもそれを見ないで死んでしまう

僕は太陽と膝の結び目に手を当ててうつむいて
痺れた心の川を流れる 
死後はいつも見切れた世界の底だ

勢いよく揺れる白の場所が
あっさりと切り開かれるまで
「だりいわだりいわ」
朦朧とした女の公共的な独り言は続く…