20231017

帰宅途中、子供が車にはねられそうな瞬間を見てウオ!と声が出た。子供は苦笑いしながら(怯えていたのかもしれない)僕の方を見たあと、高速でその場を去っていった。彼は、走ったわけではない。「自転車」に乗っていたのだ。自転車に乗って、僕から高速で離れていくヘルメットを被った子供!坂道でも関係なく、同じ速度で自転車を漕いでゆく子供。暗い中でライトもつけずに、自転車でスイスイと坂道を登っていく子供。僕もかつてはそうだったような気がした。

 

勤務場所が遠いとき、朝は早く帰りは遅いのだが、そういうときのほうがむしろ帰宅後の眠気は弱い。だいたい電車でたっぷりと寝ているからだ。近いときは全然電車で寝られない。もうすぐ着く、今すぐ着く、後少しで着くなどと到着駅のことをしきりに気にしてしまい、起きていないといけないからだ。もう何駅かで着く到着駅ほど嫌なものは無い。駅というのは一駅か、さもなくば到着まで42分とか、そういうほうがよいのだ。中途半端が一番いけない。しかし、近すぎるのと遠すぎるのでは、いったいどちらがよいのだろう。中途半端がよくないことだけは分かっているのだが・・・。(この話は人生の何かを表しているのではない。)

 

デジモンの映画をやるというので、デジモンの記憶を思い出してみた。まず、ソフビを何体か持っていた気がする。顔の上半分が黒い鎧のようなもので覆われたティラノサウルスの赤ちゃんみたいなやつと、白と青で構成されたやつだ(色以外の記憶がない。ポケモンのルギアと同じ脳内の引き出しに放り込まれている不定形の異形)。白いやつが特にソフビの肌触りというか、質感が好きだったのを覚えている。ティラノのほうは純粋にかっこよくて好きで、よく遊んでいた。どうやって遊んでいたのかは覚えていない。ストーリーだとかキャラクターのことは一切記憶がない。ソフビで遊んでいたような時期から十年ほど間が空いて、宇木敦哉という好きなイラストレーターがキャラデザをするというので一瞬気になったが、アニメのキャラデザとしてはインパクトに欠けると思ってしまい、結局観ていない。映画の本数が多くて萎えてしまったのもあるかもしれない。攻殻機動隊ARISEもそうだが、本数が多いと逆に観るのに気後れしてしまう。(疲れたオタク?)それからデジモンテイマーズを観たいと思ったときもあった。レインや神霊狩の脚本家が脚本をやっていると聴いて観たかったのと、フォローしているツイッタラーが、よくテイマーズの魅力的な画面ショットを投稿していたので気になったのだ。キャラデザが妙に生々しく怖い印象があって、観たいと今でも思っているけども、まだ観れていない。どうせ面白いんだろう、と思っている。