20231112

映画『ノベンバー』を観た。

クラット(道具でできた骨組みだけの人形。外国版付喪神的な何か。悪魔と取引することで人形に魂を吹き込み奴隷として使役できる。)の素朴な造形がよかった。クラットが死体を清拭(せいしき、と読むらしい)するシーンが良いなと思ったら、DVDの特典で入っていたテストフィルム版ではまさにそのシーンだけで3分の短編映画になっていて、さもありなんだった。

終盤、主人公のリーナが着る男爵令嬢のゴシックな黒いドレスがかわいかった。

POVのレイプシーン(レイプする側視点)があったんだけど、ダイナミックすぎでうけた。汚くて本当に最悪だけど映像としてはいちばん面白かったな。

『神聖なる一族24人の娘たち』と同じジャンルだと思うが、こういう民間伝承みたいな話が美麗な映像になってると無条件で好きになってしまう。(僕の中では『THE WOLF HOUSE』も同じ箱に入っている。)

 

映画を観た以外はなんとなくどうしたら良くなれるのか、良くなれたとして良くなりつづけなくてはならないのがしんどいな、とか、そういう無為なことを思いながらずっと横になっていた。(横になる以外はさらに無為にYoutubeを視聴していた。最悪だ。)寒さで動く気になれずだいたい布団のなかにいたが、布団のなかも常にじみに寒く、どうしようもなくてスタックしてしまっていた。(暖房をつけてやってもいいぜ。)

 

そういえば漫画も描いたんだった。描いてるものは、面白いような、辻褄が合っていないような、そもそも話になってないような、気持ち悪い感じがずっとあるが、描き進めるほかないので頑張っている。なんのために描いてるとかないんだけど、描くと何かあるんじゃないか?(何もない)と思ってしまってコミティアに申し込んだからやるしかないんだ。(やめちまえ、とあなたは思う。)