詩『友情』

友情のなかに秘められた螺旋階段を
生きて 降(kuda)る 
一歩ずつじゃ透明 ひとっ飛びで鳥
せいいっぱい曲がった水面に歪んで憑かれた顔を見る

霊的な関係 僕たちは年に一度の茄子の動物
狂狂(くるくる) またここに戻る
立立(りつりつ) きっといつでも会える
対立する理想に橋を架けてその下で毎日 
あるいは暮らす 方法はいくらでもある なかよくしよう

生きることを目的とした読書のように
その手を
優しさの重みで
握り壊してしまう
ニンゲンの不安

きのう知った言葉できょうの飛行機に乗る
空の上にはあっちもこっちも ともだちだらけ
この世は最古の無人島 最古の飲み物 最古の椅子

嫌いな影にも包丁入れる 影の心臓がクラガリに跳ねる 
海の足音 来世の音色 聴こえなくなるまで
ワタシの爆弾の友達でいてね