詩『カラフルな顔をして箱に詰められた 音 の鳴る陣営には 喜ぶあなたの顔があった のを思い出す 昼間 犬の寝言ヲ 只で聴く のでした』

まるでこの僕の喜びの全てであるかのような顔をして、箱に詰められたひとりの 音 が 鳴った のでした、そうして、僕はその箱を開けるときのことを思い浮かべ、しきりに、そのことを思い浮かべることで、僕のなかで火起こしする、ことができないひとりの 男 が あった のでした、ですがその男、両手に意識の破片のようなものを持ち合わせており、どこからか心臓のようなそれを持ち込んで、持ち込むことは禁じられて もちろん いたのですが、男はなぜかそれを持ち込んでいて、僕はどうしてだかその男にだけは持ち込みを許可してしまう 夢さながらに そうしてしまう のでした、持ち込まれたそれを男が打ち合わせて カチカチ と 音 が 鳴った のでした、火は まだ起きない、それでいて僕はそれがある原理に基づいて行われている実証実験であるということを誰かに指摘 顔も思い出せないが 物知りな ひとでした されたのでした、だから、それはいつかふとした瞬間には大いに火を生み出してしまうに違いなく、しかしながら 僕はその場に居合わせないだろうという予感があります、嬉しい予感が暗い海の濁った黒として不可視の波をおへその上あたりまでよこすのでした、誰がそれをよこすのでしょうか、喜びの全てのようにして、どこを それは おすので しょうか、こうするのでしょうか、脳のこことかあちらとかを同時に 同時にといいつつ すごく速く 順序よく 最短ルートで 走ってくるのです、喜びというのはいつもそういうものです、箱に詰められていて、それはお隣からやってきはじめる、さあ、今にも走ってくるのが手に取るようにわかる、色とりどりに手とり足とり カラフルな 知識の源泉が まとまった状態で あとすこしで僕のもとへくる、喜びもどきの脆く崩れた城塞跡の そのあとに来るもの 腐敗と そのあとに来るもの 荒廃と 退廃に 古き良きものの顔をして、箱に詰められてひとりでいるかのようにして、僕は喜びそのものの顔をした僕の 幽かな 昼間の 犬の寝言のようにして、その音を聴く のでした。

運転手、話しかける

車を運転するあなたがわたしに話しかける、あなたが報杖をひとふりするとテキストデータがわたしのなかのぼくに送信され、ぼくは受信する、ひと月ほどの時間をかけてぼくはそれを解読し、やがてわたしはあなたへの返信を考え始める、光の骨から成るメーラーであるぼくにわたしはそっと語る、あなたへの返信が完成することを夢見ながら、返信は、完成しないかもしれない、完成しなかった返信はメーラーにたまり続け、減ることは許可されていない、前世紀には可能だったデータの削除は今では理論的に不可能となった、一度生み出されたデータは受信と完全に同時に宇宙の両端へと保存され、削除するためには千億の時間を端へゆくための宇宙旅行に費やす必要がある、永遠に追記することしかできない手紙を、人間全員で作り上げること、それこそが人類が最後にたどりついた仕事だった、わたしはぼく(メーラー)に語り続ける、あなたへの返信が完成することを夢見て、車に乗ったあなたは今どこにいるだろうか、今にも地上の裏側に到達する頃だろうか、わたしは報杖をひとふりし、書きかけの返信を削除する命令をぼくに下し、ぼくは宇宙のはてにいながらにして、テキストデータを所定の場所に移動する処理を終わらせた。

20240324

boatしてたらもう3月が終わる。

 

■アダルトビデオ視聴
急に思いついてFANZAのAVサブスクを一瞬登録して何作品か観て感心したのちすぐに退会した。特に良かったのは『さもあり×桜空もも ≪ぶっ飛ぶ快感汁!?≫ ―シン・ルーインドオーガズムー 業界の異端2TOPが遂にコラボ!!』(https://www.dmm.co.jp/digital/videoa/-/detail/=/cid=ipzz00063/)。演出や女優の演技に観るべきところが多く、同じ女優の他の作品も観たがこのように良いものは他にはなかった。AV監督って何をしているのか分からないけど何かをした結果良さに繋がっているんだろうと思う。(当たり前)多分僕の想像を超える地道な作り込みがあるんではないか。何も知らないから何も分からないが。女優の煽りとか責めの演技がよかった。言葉に限らず表情や目線、体の動きが精妙に制御されているのを感じて素直に凄いと思った。どうやってやってるのかまったく想像がつかない。ダンスみたいなものかな。ダンスも知らねえが。同人音声ならなんとなく演技指示つきの台本があって声で演技するっていう想像がつく、いや、でも同人音声も同人音声で舐めの音とかオホ声とかで色々と技術がありそうだから同じことか。(何も分からない人)

 

■面白Web小説情報

https://ncode.syosetu.com/n0258ie/

https://ncode.syosetu.com/n3719ik/

 

 

 

20240311

Zoom?というメーカのH1essentialというマイクを買った。

使い方がいまいちわからず、とりあえず適当にUSB-Cのポートがあったからパソコンに繋いで録音をしてみている。

なんか物を言ったりすると空気がめちゃくちゃマイクに当たってそれがものすごい不快なボフボフっとした音として拾われてしまい最悪だ。調べたところ風防なるものがあり、それを取り付けることでこれが解消されるらしい。買うか?と思ったけど、買うほどのものとは思えなかった。靴下でも付けとけば良いのではと思ったがそんなにうまくいかず、結局風防を買おうとしている。

色々試してるけど近くの音を撮るには風防が無いと全然だめだな。

PCで録音してaudacityとかに取り込んで音量大きくしたりしてるけどするとめちゃくちゃノイズがのっていることがわかった。風呂場の換気扇の音とか冷蔵庫の稼働音がめちゃくちゃのる。あと机に直に置くと外付けHDDの音がモロに入っている。

ASMRとかって普段なにげにユーチューブでやってるの見かけるけどみんな頑張ってんねやと思った。言葉をどうするとかももちろん、環境を整えるのが普通に難しいそうだよな。

朗読みたいなものを適当に撮ろうと思ってやったら自分の喉がふつうにしまってきてまともに言葉を読むことができなくて驚いた。すぐあとに悲しくなった。朗読って練習でうまくなるもんなのかなあ。

20240307 勇者(本)召喚

ある朝のことだ。架空の国があれば架空の作家がいて架空の本があるはずだから、もしどこにも無い本を手にしたければ、それをここに召喚すればいいだけだと思ったんだ。でも、架空の国は架空だから実際にはなくてさ、だから僕は僕自身がそれ、その国になっちゃえばいいんだ。それで国のなかに作家を生んで(もちろん作家にはドラマチックな生涯がある)、作家が本を生む。僕はそれを読む。気に入ったものがあればこちらの世界に引っぱってきたっていい。召喚がいやなら転生でも転移でもなんでもいい。本の異世界召喚、こういうわけです。今僕は僕の中にはもはや何もないから、イマジナリーの世界からの勇者召喚の儀式を執り行って、この無のなかにいるはずの魔王を討伐させる。本よ、無の奥の暗闇に潜んでいるはずのでっかい暗黒の魔王を倒してきなさい。それはいないかもしれないが、あなたが旅立つことで、この世界はたぶん救われるでしょう。