詩『パイル苦笑令』

転がれ 果てしなくまで 
ここに輪っかがある パイル地の
地球の土に触れた 反遭難者の足取り なめらか 
かっこいい単語で 催眠で 口角があがる時 

筋肉の糸が 認識できないほど小さく 吊り上げている 聖なる笑い 
大輪の 虹色の わたくし縛りあげるもの わたくし絞りあげるもの 
知能のみで ここまで来たなら 異能の声がどこかにある 

冷めた目で見ている 果てから 愛嬌も無く 
砂漠のように侵入する 耳の奥の部屋で おくつろぎなさる 
金になるものをおもちゃで 表す ただ動かす それだけで絡まる 

しめ縄を そこに意味があるんです つよくなるための秘密が 
イメージが確かめる 一本一本の腕の重み 紅の球体 だったもの 

その奥地には 確かにおります 
埋没した帝国の 帝国一の一文字が ゆったり顔をあげます 
あなたの名前の空白にちょうどよく 夢遊病のように ひらがなになって 
そこで失われたとしても 内心の 虹色の 糸がつらぬく 名もなき神 
その最初の穴になりなさい