詩『運ばれていく、それは今日から始まる』

誰も変わっていなければいないほど
今日が今日であることが明らかになる
私がここで回るほど世界はその逆に回る
穴に放り込まれた君の笑みが波に乗って
どこか遠くの時間の染みになり、そして

軽やかに走る 何も見ずにかける 水の上の果てまで
世界のちらばり 溶けた人魂 またマグマが余る

傷 つくり それがリアル 
今 ゆっくり アンコールする
冬 この町に来ないサーカスの音が聞こえる
あるがままに 君は黙る 浮遊する感覚を忘れて

君が気がつける
全ての命が
そのままどこかへ
運ばれていく、それは今日から始まる